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農地保護政策と空き地

ちょっとみたところナパ・カウンティはぶどう畑が全面に広がっているような印象を受けますが、実際には、その作付面積はナパ・カウンティのわずか9パーセントにしか及びません。ナパ・カウンティの河川流域を管理する団体の調査によると、ぶどう畑として開発できる土地は全体の3%以下しか残っていません。ナパ・カウンティの総面積は485,120エーカー(194,000ヘクタール)で、そのうち45,275エーカー(18,110ヘクタール)でぶどう栽培が行なわれています。

1950年代末から1960年代前半にかけて、土地所有者たちは南に向かって都市開発が進んでいることに気付き、その地価も速度を増すように高騰していました。この状態をもし放置していたならば、かつては農業地域だったサンタクララ・ヴァレーのように、宅地化やモールの建ち並ぶ街になっていたかもしれません。

1968年、ナパヴァレー・ヴィントナーズをはじめ、この地域の人たちは、将来に対して空き地を保護し、過剰開発を避ける考えをもっていました。これが、アメリカ初の農地保護政策となったわけです。この適用以来、保護地域からは1エーカーの土地も開発されていません。この地区利用制限法は、ナパ・カウンティの肥沃な平地と山の麓にあたる土地に対して“最適な利用法”として農地および空き地の確立を導きました。当初は、南のナパから北のカリストガに及ぶ9200ヘクタールの農地が保護対象となっていましたが、今日では指定地域内に14400ヘクタール以上の土地が確保されています。

30年前、今日のナパヴァレーのワイン産業がようやく形成されようとしていた時代、地元ワイナリーのオーナーたちは、ナパヴァレーを貫通する高速道路の建設に反対しました。20年前には条例案Aと呼ばれる条例を、そして11年前、2020年イニシアティヴを成立させました。このイニシアティヴの成立により、住民の3分の2の賛成票が得られない限り、ナパ・カウンティの土地利用制限法は2020年まで延長されることとなりました。

地元のワイン生産者たちは二世代目にはいり、ナパヴァレーの保護に努めています。ナパ・カウンティのランドトラスト(ナパの土地を守るために構成された非営利団体)と協力して、土地の所有者に土地の保護緩和を進めてきました。この緩和政策により、指定された土地がいかに永久保存されるかを指示しています。

ナパ・カウンティのおよそ4400ヘクタールの土地は、保護緩和プログラムによって永久に開発されることなく維持されます。そのうち、2040ヘクタールは、ワイナリーオーナーたちによって保護されています。ここには、敢えて自分の土地を開墾しないというワイナリーオーナーたちの犠牲的な協力体制があります。加えて6400ヘクタールの土地は農業用地や空き地を奨励するウィリアムソンという法令によって保護されています。

ワイナリーオーナーたちは、ナパヴァレーの保護に大きな役割を果たしてきました。そして、この美しいナパヴァレーの風景が永久に楽しめるように、重要な役割を背負っていく覚悟です。

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