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NVV(ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ)の歴史

テーブルには美味しいワインと美味しい食べ物が並べられ、仲間が語り合ういかにもナパバレーらしい光景。ほぼ50年以上も昔、食通で社交家の仲間たちがナパバレーのワインを世界中に知らしめようと意気高く結集したのがその誕生の始まりです。1943年に創立されたナパ・バレー・ヴィントナーズ(通称NVV)は、現在335のメンバーワイナリーから成り、1800年代前半からこのプレミアムワイン産地で葡萄栽培とワインの生産に力を尽くしてきたナパバレーのワイン普及振興団体です。

葡萄畑は150年以上も前からナパバレーの風景の一部として存在しています。ジョージ・ヨーントは1838年、ナパバレーに初めて葡萄樹を植えました。ナパの集落地が誕生したのは1848年。1850年代半ばには約5万本、そして1860年代には20万本の葡萄樹がナパバレー植えられていたといわれます。このようにワイン産業は成長を続け、1860年代末にはナパバレーに50のワイナリーがワインを造っていました。19世紀末は、イングルノック、チャールズ・クルッグ、ベリンジャーなどナパバレーの多くのワイナリーが世界的に高い評価を受けていました。

不幸にも、葡萄樹の根に寄生するアブラ虫のような害虫、フィロキセラがやってきたのも同じ頃でした。フィロキセラ禍の影響は、1929年の禁酒法と重なり、1933年に禁酒法が廃止されるまでワイン産業の成長は止まり廃退してしまいました。

世界大戦の間は、価格のコントロールや人材とボトルの不足、東海岸へ輸送するための貨車の不足などワイン産業は多くの問題を抱えます。1943年、ルイス・M・マルティーニ、ジョン・ダニエル・ジュニア、チャールズ・フォルニ、ルイス・ストラーヤといったナパバレーの有志がワイン生産者のフォーラムとして組合を結成しました。これによりこういった問題を解決し、ナパヴァレー・ワインのステータスを高めるためにグループとして定期的に意見交換ができるようになりました。故ルイス・P・マルティーニは、彼の父(ルイス・M・マルティーニ)が「生産者が力を合わせることにより、個人では解決できないワイン産業の問題を一団として解決できる」と信じていたと回顧しています。

ルイス・M・マルティーニはまた、「当初の口約束だけの規則だと、調和を維持するには、満場一致がなければアクションは起こせない」と言っていました。1944年には、正式なアソシエーションの合意書が起草されました。その後すぐに、4人の創立者たちは、他の生産者たちも参加するよう呼びかけました。その生産者たちとは、ジョルジュ・デュ・ラツール、ロバート・モンダヴィ、エルマー・サルミーナ、チャーリー・ベリンジャー、ロイ・レイモンドでした。

1948年にはすでにNVV(ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ)はワインを普及させるための多くの企画を実行し、ビジターを迎え入れるようになりました。1949年にはハーバード大学の700人の卒業生がワイナリーに招待され、ジェネラル・エレクトリック社のゲスト2000人は1952年にナパ・カウンティ・フェアグラウンドでナパバレーのワインを飲みながらバーベキューを楽しんだ話はその一例です。

NVVの最初の創立メンバーは、“食べたり飲んだりの仲間”だったと比喩されることもありますが、この小さなヴァレーが世界でも秀逸なワイン産地の一つであることをホスピタリティとマーケティングの活動を通して世界に認められる産地として行動を起こしたことは間違いありません。

「50年前、ナパバレーというい名前を知っている人は世界中にあまりいませんでした。しかし現在、世界はナパバレーの生産者を世界のワインコミュニティーのリーダーだと認めています。」と、ロバート・モンダヴィは語っています。また、ナパという地域社会のリーダーとしても1960年代末に農業保護条例を確立するなどその努力が認められています。この条例は、ナパ・カウンティの土地利用において農業を主要目的とすることを定めるものです。ナパバレーの生産者はまた、地域社会の福祉にも目を向け、ナパバレー・ワインオークションのスポンサーとしてその初回から現在に至るまでに約8500万ドル(約85億円)を地元の医療機関、青少年育成プログラム、低所得者用住宅建築プログラムに寄付してきました。

1999年には、前例のない思い切ったアプローチで地元の保健医療団体と提携し、NVV理事会は、ナパバレーに医療施設を建設し維持するためにワインオークション・ヘルスケア基金に300万ドル(約3億円)を約束しました。これにより、ナパ・カウンティの該当住民に無料または低料金で医療サービスを提供する施設が誕生することになります。今日、NVVのメンバーワイナリーは、ナパバレーを葡萄栽培とワイン生産の宝庫として最高品質のワインを生産し、ナパバレーのワインを全米そして世界の市場で販売することにフォーカスしています。

創立から半世紀経った今でも、ワイナリーの代表は定期的に会合を行っています。メンバーワイナリー数は大幅に増えましたが、その主体である友情とパートナーシップは変わりません。

現在のメンバーワイナリー:335のワイナリーは、年間生産量の少ないところでは250ケースから多くは数百万ケースと小規模な家族経営のワイナリーから多国籍の大規模ワイナリーまでさまざまです。


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